せん日記帖

狭く浅い知識を持つせんが戦国武将ゆかりの地へ行ったり絵を描いたり妄想したりするブログです。

【姫路城支城シリーズ】利神城だよ!池田家全員集合!!

どうも!せんです!!
id:k-holyさんのハイクで兵庫県佐用町にある利神城が池田輝政と関係あると聞きつけたので行ってまいりました!兵庫県佐用町!!

利神城に行く前に佐用町には「軍師官兵衛」のOPのロケ地がありますのでそこに行きました


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飛龍の滝です!!
OPの最後の方に出てくるんですが見覚えありませんかね
OPでは滝の色が徐々に変わっていくんですがあれCGで編集してるのかと思ってたら「プロジェクションマッピング」という壁に映像を投影して映像を作り出す手法で撮られているそうです

つまりあのOPの飛龍の滝はノー編集の実際の滝なんです

しかも滝の上の農水用の溜池の水を調節して滝の水量を変えたりスズメバチ退治したりかなり手間をかけて撮影したそうです
OPのワンシーンだけでそこまでするとは・・・!!
やっぱ大河は金かかってますねー
すごいなあ


で、飛龍の滝を後にして車を走らせていると・・・


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おお・・・!!なんか利神城っぽいもの発見!!
いやしかしほんとに利神城なのか・・・?
と疑ってもうちょっと車走らせたら

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あ、これで合ってたみたいです
ご丁寧にありがとうございます


じゃあ早速登ってみよう!
・・・と思ったら!!!

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利神城跡は、城郭の一部が破損し、大変危険な状態になっていますので登山はご遠慮ください
おおう(;´∀`)
いや・・・まあネットで利神城登城のブログとか探したらみんな勝手に入っちゃってるみたいですが・・・


諦めて郷土館行って利神城の歴史とか見てきましたよ

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↑この写真じゃわかりにくいですが入口めっちゃ小さいです

利神城のはじまりは14世紀頃の事と考えられ上月合戦の始まった天正5年(1577)には別所中務が居城していました
上月合戦後の天正7年、赤穂・佐用の2郡は宇喜多氏の領地となり佐用郡は利神城が拠点になっていたと考えられます

こっから先が私的には超大事です

時代は近世へと移り慶長5年(1600)播磨国池田輝政の領となり、輝政は国内に6つの支城を築きます
その一つが利神城で輝政の甥、池田由之が城代として入城します
この時、城は大改修が行われ現在見る事のできる高石垣をもつ城跡の姿もほぼこの頃のものとみられます

由之はたいそう立派な天守閣を建て別所構を別荘にして贅沢をしたため、視察に来た輝政が峠から見た利神城の豪壮ぶりに破却を命じて帰った伝説があるとか

あくまで伝説で史実とは言えないのですがおもしろいので紹介しました

その後池田由之は備前下津井城に移り輝政の末弟池田長政が入城したといいます

池田輝政が亡くなると輝政の遺領播磨五十二万石のうち宍粟・佐用・赤穂三郡十万石を割き良正院(督姫)の化粧料として備前岡山城主池田忠継に与えました(佐用郡誌等には慶長十六年から督姫領だとあるそうです)

その後元和元年(1615)には池田輝興が入り平福藩が成立しますが輝興が赤穂に移るとその領地は山崎藩の池田輝澄の所領になり利神城は廃城となりました

そして寛永十年(1640)に池田輝澄が因幡鹿野へ改易となると40年近くに渡る池田氏による佐用支配は終わり平福は松井(松平)康映が領有、城のかわりに陣屋が置かれ明治まで続くことになります


簡単にいうとこんな感じ
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池田輝澄の改易についてはこっちを見てね
揚羽蝶の転落 - せん日記帖
鹿野、河原をゆく - せん日記帖


まあそんな感じで利神城には登れなかったんですが池田充(リア充的な)できました


最後に因幡街道の宿場町として発展し今も町並みに往時を偲ぶことができる平福の写真を貼ってお別れです

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おしまい



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