池田輝政ほしーの宣言
先日買った「揚羽蝶の飛翔」に面白い話載ってたので紹介します(^^)
- 作者: 森本繁
- 出版社/メーカー: 山陽新聞社
- 発売日: 1992/11
- メディア: 単行本
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ちょいちょい私の下手な絵が入るので注意!!!
播磨池田家の船奉行に菅若狭という人がいてすごく良い弓を持っていました
輝政はこの弓が欲しくて欲しくてしょうがないのです
菅若狭が輝政にこの弓を見せた時に
「良い弓だなー私もこのような弓を一張手に入れたいものだなー」チラッ チラッ
と欲しいアピール
そして
と言って数日間部屋に置いて眺め回しその後渋々菅若狭に返しました
これほどまでに輝政がなりふり構わず欲しいアピールをしたというのに
菅若狭はそのあとすぐに弓を他人にあげちゃいました
それを聞いた輝政は大激怒!!!
そこに運悪く菅若狭が出仕してきてしまったので居合わせた他の家臣達は
菅死んだな……
と思いました
…しかし!!!!
輝政は出仕してきた菅若狭にいつもと変わらぬ笑顔を向け
「若狭、船奉行のつとめ大儀である。その後息災か?」
といつもよりこまごまと菅若狭の勤め向きのことなどを尋ね、鴨の羹などを相伴させました
その場に居合わせた家臣 中村主殿が夜になって
「菅の事を御成敗なされるかと思いましたがさても大度量の御処置、大層感服いたしました」
というと輝政は苦笑して
と語ったそうな
池田輝政の器大きいねって話なんですけど輝政の欲しいアピールにちょっと笑ってしまいました
数日間貸して貰うって……
そして本当にどういうつもりで他人にあげたんだ菅……